保守の視点

「保守の視点」から政治・歴史を語る

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦後レジーム」からの「脱却」or「延長」か~安倍政権評~

安倍首相は第一次政権の時に「戦後レジームからの脱却」を提唱した。「戦後レジーム」が具体的にどのようなものかは説明されていないが日本国憲法がその中核に含まれているのは間違いなく、「脱却」には当然、日本国憲法の改正が含まれている。 また「戦後」…

「思想」は死んだが「思考」は生き残った。

いわゆる「左翼」をより大きい視点で表現すればそれは「進歩」である。過去に世界を席巻した共産主義もまた「進歩」である。左翼の本質は「進歩」派であり、現状の変革を目指す。これを日本に充てはまれば左翼の関心は日本の「遅れ」「歪み」と言った部分で…

「保守」の考えるヘイトスピーチ規制~現行法を基礎として~

日本型リベラルの最近の関心テーマとして「ヘイトスピーチ規制」が挙げられる。 インターネットの発展に伴い言論空間は著しく拡大した。それに伴い常人ならば目を向けたくなるような表現も大幅に増加した。 ネット上には在日コリアンへの悪罵があふれており…

「反社インテリ」としての日本型リベラル

日本型リベラルの特徴は「リベラルな社会」を建設することではなく「リベラルの敵」を攻撃することであり、そこから「責任と現実の積極的無視」という性格が確認できる。 実際、日本型リベラルに対する批判はその内容よりも振る舞いの方が大きいのではないだ…

日本型リベラルの生息地を考える

日本型リベラルが世界のリベラルとは似て非になる存在であることはよく指摘される。 日本型リベラルは戦後日本に「大日本帝国の実在」を嗅ぎ取り、それへの「抵抗」「対決」を主張する。その手法はもっぱら「院外運動」であり好まれるのはデモである。一方で…

「弱者」を欲する日本型リベラル

日本型リベラルが好んで行うことは社会を諸集団に分類することであり、分類するにあたって重視されるのは「加害者/被害者」「強者/弱者」「抑圧者/犠牲者」といった対立軸である。そして当然のように両者の対立・衝突を煽動する。 日本型リベラルは「被害者…

戦後日本の左翼対策

現在、日本型リベラルへの対策が急がれるが、それについて語る前に日本近現代史における左翼対策について概観したい。戦前の「左翼対策」は言うまでもなく「日本共産党対策」が主軸であり、治安維持法に代表される各種治安立法を駆使し文字通り壊滅させた。…

「権力を縛る」とはなんなのか?~立憲主義考~

「立憲主義を取り戻す」がリベラル・護憲派の中で依然、強い言説を持っているが筆者はこれに反対する立場である。 リベラル・護憲派が主張する「立憲主義」に基づき制限される「権力」には「国民の代表者」という性質は含まれていない。 最近、立憲民主党所…